石の種類

良い石とは

石にはいろんな種類の石があります。

もともとに墓標を石で作らなければいけないという決まりはありません。
たとえば、木でも鉄でもコンクリートでも、またプラスチックでも作ることはできます。
しかし見た目と耐久性を考えると一番適しているのが石なのでしょう。
木は風雨にさらされるとだんだん朽ちてくるし、鉄も錆びてボロボロになります。
古代のお墓を見ても石が一番適しているのがわかります。
そして、その石の中でも最も適しているの言われているのが花崗岩です。

花崗岩は俗にミカゲ石とも呼ばれ、磨くと光沢があり自分の姿が鏡のように映るほどに艶が出ます。
それは成分の一つである石英によるものです。
石英は無色透明のガラス質のもので水晶と同じものです。
ちなみに水晶は石英の塊の名称です。
また石英はとても硬質のもので、花崗岩の硬さ、光沢の秘密はこの石英にあるといえます。
モース硬度という鉱物の硬度指標がよく使われますが、花崗岩は6から7となっています。
ダイヤモンドは10ですのでかなり硬いものといえます。
自然のものであるため、一口に花崗岩といっても様々な色、硬さ、粘り強さがあります。
花崗岩の主成分である石英、長石、雲母の混ざり方、色の違いで、実に様々な種類の石があります。
中でも先ほど紹介した石英の含まれる量が多いほど硬い石ということができます。
粘り強いとは割れにくい、折れにくいということです。

まとめると、石の良さとは、耐久性と見た目の良さということになります。
耐久性はある程度客観的に判断できますが、見た目というのはかなり個人的な部分なので、お好みに合わせたアドバイスはできますが、一概に良し悪しを判断することはできません。
しかし、不思議なもので、実際に石を見ていただくと好みがはっきりされることが多いのです。
やはり、石を選ぶには本物の石を自分の目で見るということに尽きるのではないでしょうか。

それでもやはり、基本的な情報はあったほうがいいと思いますので1部の石について紹介したいと思います。


国産最高級石材

庵治石(国産最高級石材)



庵治は日本三大花崗岩の一つとしても知られ今では世界でも花崗岩のダイヤと呼ばれ高く評価されています。
水晶に近い硬度を持ち二百年は彫られた字が崩れず変色しにくいため、永く艶を保ちます。


丁寧な加工を行うことで優れた耐久性を持ったお墓になります。



庵治石の種類
●細目
国産御影石の最高峰。地肌がきめ細かく風化に強い。青みを帯びた石目に黒雲母が入り微妙な斑に見える。最大の特徴は「斑(ふ)」が最も鮮やかなこと。
●中目
細目に比べ石目が大きく、色合いも白っぽい。ほのかに「斑(ふ)」が浮き、上品な風合いが特徴。

【斑とは】
きめ細やかな地肌であるからこそ風化に強く、磨けば磨くほど艶を増す国産高級石材の庵治石。
庵治石の表面は黒雲母が入り混じったまだら模様で、まだ粗い原石などは磨くほどに濃淡が浮き出て、平坦な石の表面に奥行きを感じさせる二重のかすり模様を見ることができます。
その模様は「高い山々にかすみたなびく雲」「舞い落ちる桜の花びら」にも例えられ、縁起物として珍重されてきました。これが庵治石の最大の特徴である「斑が浮く」ということです。



国産高級石材

牛岩青石(愛知県岡崎市)


青みがありツヤの持ちが良く、東海地方を代表する高級墓石材です。希少価値が高く、東海地方の財界人が好んで使用します。

伊達青(福島県)


関東から中部で絶大な人気があります。特徴は斑(ふ)と呼ばれる現象で、石目に立体感があります。硬く、光沢が長持ちし、変色率・吸水率の低い石です。

磐梯石(宮城県)


吾妻石よりやや目が粗く、黒ボセ(雲母)が多く見られますが、吾妻石より水を吸いにくく、石英も多く含まれた硬い石です。


吾妻石(宮城県)


関東では“みちのく銘石”として有名です。石目は細かく、硬さと粘りのバランスが良い石です。

万成石(岡山県)


淡紅色長石を含む桃色みかげで、その石色には品格があり、あたたかみのある艶を放ちます。

八宝石(茨城県)


石英が多く含まれているので、正面から見ると石英の部分が透けて奥行き感のあるとても興味深い石です。

天山石(佐賀県)


九州地方では長尺石が採れるため、一番よくお墓に使用されます。
石目が大きく、高度と吸水率の低さは最上級。経年変化に強いことでも有名です。
【ワンポイント】
石目は大きいですが石質は硬く、国産の中では比較的お手頃な価格の石です。

内垣石(福岡県)


九州地方の銘石で、青系の石目が細かく輝くような美しいツヤが出ます。
日に焼けにくく水を吸い込みにくさでは日本一です。

【ワンポイント】
当社では山石屋へ直接仕入れ、検品している石です。
当社主力製品の1つで各地霊園で多く採用されています。

大島石(愛媛県)

愛媛県の大島で採掘される白御影。細粒が硬く艶持ちがよく変色しにくいのが特徴です。
特に四国地方で採れる石では庵治石に次いで銘石として人気があります。

【ワンポイント】

大島には主な成分である石英、長石、黒雲母などがそれぞれ微細で均質に含まれています。
自然が創るこの偶然性が、硬くきめ細やかな石肌と風化に強い高級石を生み出しました。



外国産石材

インド産


フォレストグリーン


BAN

黒御影石(PTR)

銀河

アーバングレー


Tel:0561-84-0222